雪国では、屋根に雪が積もることがありますよね。
雪かきは時間がかかるのに加えて、事故の危険性もあり、屋根の雪下ろし作業で毎年100人弱の方が死亡しています。
このような積雪による被害を防ぐためのシステムとして、屋根融雪というものがあります。
今回は屋根融雪の紹介と屋根融雪のメリットとデメリットを説明します。
□屋根融雪システムとは何か?
屋根融雪システムとは、屋根に直接パイプやヒーターを設置して屋根に積もった雪を解かすシステムです。
主に3種類の屋根融雪方式が存在します。
「電熱方式」「灯油ボイラー方式」「井戸水方式」の3方式です。
*電熱方式
この方式では、屋根に直接電気ヒーターを設置します。
そのため、屋根の形状に関わらず融雪が行えるのが強みでしょう。
また、最近ではスマホやPCで外出先からでも操作できる製品も登場しています。
電気ヒーターにも種類があります。
「接着型」「マグネット型」「メッシュ型」の3種類です。
*灯油ボイラー方式
地上に設置したボイラー内の不凍液を灯油で温めて、その熱を屋根に設置したパイプまで届け、積もる雪を解かします。
パイプにしっかりと熱が伝わるので、現在の融雪システムの中でも一番パワーを発揮する融雪システムです。
日常的に灯油を使用している家庭におすすめの融雪方式です。
*地下水方式
地下水方式は地下水の熱を利用して融雪する仕組みです。
かかるコストは地下水をくみ上げるポンプと電気代のみとお得な融雪方法です。
ただし、地下水を利用できる地域でなければ使用できません。
利点はボイラー方式などのように給油の手間を必要としないことです。
地下水を利用するので、地下水を利用するための井戸の深さによって工事費用が変わります。
つまり、地下水方式は環境要因に大きく左右されるシステムといえるでしょう。
□屋根融雪のメリットとデメリット
どの屋根融雪システムを導入するかを選択する際には、それぞれの方式のメリットとデメリットを考慮しなければなりません。
「メンテナンスのしやすさ」「環境への配慮」「電気代」「工事費用」「景観」といったポイントに注目するとよいでしょう。
全てのポイントが揃った融雪システムはありませんが、どのポイントを優先してどのポイントを諦めるかを考えなければなりません。
メリットとデメリットの取捨選択が必要です。
□まとめ
今回は屋根融雪について紹介しました。
山形県に在住の方で、融雪設備の導入を検討している方はぜひ、当社にお任せください。