蓄電池は、一度設置すると長期的に利用でき、電気料金を節約できます。
しかし、長期的といっても、どれくらいの期間使用できるのか気になりますよね。
そこでこの記事では、蓄電池が一体どれくらい期間使用できるのかについてご紹介します。
□蓄電池の法定耐用年数とは
蓄電池のような機械や設備は、使用するごとに価値が減少していきます。
このような資産を減価償却資産と呼びます。
それぞれの機械、設備がどれくらいの間使用できるのか判断が難しいため、国税庁がそれぞれの減価償却資産に法定耐用年数を定めています。
国税庁によると、蓄電池の法定耐用年数は6年です。
「6年」と聞くとかなり短く感じてしまいますよね。
実は、これは国税庁が減価償却のために定めた期間ですので、この6年を超えると使えなくなるわけではありません。
これは、企業や事業主の方が減価償却を考えるための年数です。
□実際にはどれくらい使えるのか
先程、法定耐用年数を超えても蓄電池は使用できるとお伝えしました。
では、実際はどれくらいの期間使用できるのでしょうか?
家庭用蓄電池の寿命は、10年が一つの目安と言われています。
蓄電池が行う作業には2つの種類があります。
それは、充電と放電です。
この2つをワンセットとして、何回行えるかが蓄電池の寿命に関わってきます。
家庭用蓄電池には、リチウムイオン電池が採用されており、その寿命はこのサイクルを約4000回、これを年数にすると10年になります。
では、10年を超えると突然壊れてしまうのかというと、そうではありません。
携帯電話のような他の電気機器をイメージすると分かりやすいですが、長く使っていくとバッテリーの持ちが悪くなったり、動作が遅くなったりしますよね。
同じことが蓄電池にも起こります。
ですので、蓄電池をどれくらいの期間使用できるのかについて明確な答えはありません。
パフォーマンスを維持しながら使える期間の目安として、10年と言われているという意味です。
実際に、メーカーでは10年保証を設定しているところが多くあります。
ただし、10年を超えると、部品交換のメンテナンスが必要になる可能性があります。
□おわりに
この記事では、蓄電池がどれくらいの長期間使用できるのかについて、法定耐用年数と実際の使用可能期間を交えながらお伝えしました。
実際には明確な使用可能期間はありません。
しかし、それは言い換えるとメンテナンスや環境次第では目安となる10年より長い期間使用できるという意味です。
蓄電池の管理に気をつけながら末永く付き合っていきましょう。