最近の省エネ志向の高まりから、電気に対する考え方が人々の間で変化しています。
以前は、電力会社からの電気を購入して使うという形が一般的でした。
しかし現在は、太陽光発電や蓄電池を用いて、自家発電、自家消費の考え方が広まっています。
そこで、多くの方が気になるのが蓄電池を設置することで本当に元を取ることができるのかという点ではないでしょうか。
今回は、蓄電池の導入によってどれくらい元を取ることができるのかについてお話しします。
□蓄電池をどのように使うのか
まず、蓄電池をどのように使うかによって元を取ることができるまでの期間が異なります。
蓄電池の使い方は大きく2つあります。
蓄電池のみで使うのか、太陽光発電システムと連携して使うのかの2つです。
□蓄電池単体で導入する場合
蓄電池単体で導入する場合は、元を取るのに20年以上かかります。
この場合は、電気料金の安い夜間に電力を蓄電池に蓄えておき、電気料金の高い昼間に蓄えておいた電力を使用するという使い方です。
この使い方ですと、かなり長期的な視野で考えなければ元を取ることはできないということになります。
期間を短くするには、蓄電容量の大きい蓄電池を導入することが挙げられます。
容量が大きな蓄電池によって、夜間に蓄える電力を増やすという方法です。
□太陽光発電システムと連携する場合
太陽光発電と蓄電池を併用する場合です。
蓄電池を導入する方の中で、併用を選択する方が多いです。
この場合は、元が取ることができる期間を先ほどの場合より大幅に縮めることができます。
10年程度で元を取ることができます。
これは、昼間に太陽光発電によって発電した余剰電力を蓄電池に蓄え、夜間は蓄えた電力を使うという方法です。
自家発電、自家消費という形ですね。
確かに、太陽光発電システムの導入は、蓄電池単体で導入する場合よりも大きなコストが必要になります。
とはいえ、蓄電池の本領は、太陽光発電と連携してこそ発揮されます。
初期コストがかかるとはいえ、蓄電池単体で導入する場合よりも圧倒的に早く元を取ることができます。
電力会社に頼らない電力が増えるので、月々の電気料金が安くなる点も魅力的ですね。
□最後に
このように、長期的な観点から蓄電池の設置は元を取ることができると言えます。
蓄電池の導入には2つの方法がありますが、太陽光発電システムと連携して導入した方がメリットが大きいと言えるでしょう。
蓄電池の設置を考えている方は、長期的な視野で導入を検討してみてください。