山形県の冬で最も困っていることは積雪かと思います。
積もるところでは2mを超える雪が積もることもあります。そうした地帯でほぼ必須となってくるのが融雪装置ではないでしょうか。
でも、融雪装置って種類が多くて選ぶのに困ってしまいますよね。今回は融雪装置の種類についてご紹介します。
〇融雪装置って?
融雪装置とは、文字通り雪を溶かす(融かす)装置のことです。
雪が積もると路面が車の通行に支障をきたします。また、一度溶けた雪が再び凍結することで起こる路面凍結は車がスリップする危険性を高めます。
融雪装置には用途ごとに種類があります。例えば、路面凍結や積雪を防ぐ目的で設置される融雪装置はロードヒーティングと呼ばれ、公共道路や歩道、商業施設の歩道などに主に設置されています。また屋根に雪が積もることを防ぐための屋根用の融雪装置もあります。
〇融雪装置の種類
家庭用の融雪装置は、何で雪を溶かすかによって種類が変わります。主に消雪パイプ、温水融雪装置、電気加熱式があります。それぞれ紹介していきます。
・消雪パイプ
消雪パイプは、地下から水をくみ上げて、パイプにあけた小さな穴から路上や屋根に流す方式です。地下水は地上と違いある程度の温度が保たれているので、雪を溶かすことができます。
この方式は地下水をくみ上げるポンプさへあれば使えるお手ごろさがありますが、地下水を掘り当てるなどの工程が必要になってきます。
・温水融雪装置
温水融雪装置は、ボイラーで水を温め、温めた温水を地面や屋根に埋め込んだパイプを通して循環させて、その熱で雪を溶かす方法です。
この方式は、ボイラーの燃焼に灯油が必要となり、パイプを地面に埋める必要があります。
・電気加熱式
電気加熱式は、地面に埋め込んだ電熱線に電圧を加えることで発生する熱を利用して加熱する方法です。
この方式は、電線を地面や屋根に埋め込む必要がありますが、電気だけで溶かすことができるので、灯油を買いに行ったりする手間をはぶけます。
融雪装置としては上記の3種類が主な融雪装置となっています。特に3つ目の電気加熱式は他の2種類と違い、電気だけで駆動するので、長期的な視点で見れば、非常に消費者に便利なシステムです。
電気代が高くつきそうだと心配するかもしれませんが、近年は半導体熱交換素子によるヒーティングシステムが開発されているので、初期投資・電力消費の削減、安全性・寿命の向上に成功しています。
融雪装置は雪国では必須となりつつある装置です。危険な雪かきから離れられるチャンスかもしれません。ぜひ導入をご検討してみてください!