融雪装置である消雪パイプについてまとめてみた!

こんにちは。株式会社オクヤマ電気工事です。みなさんは冬に積もる雪をどう処理していますか?

雪といえば、雪だるまや雪合戦、かまくらなど楽しいイメージがありますが、仕事や生活するには邪魔だと思ってしまうものですよね。

そこで今回はそんな雪を解かす、融雪ができる装置についてご紹介していきます。

まず、融雪とは何かご説明していきます。

■融雪

融雪とは、雪の氷が水へ相変化する現象を指します。雪は人間の生活活動に対し、様々な障害を生みます。

例えば、建築物に対する負荷であったり、交通を妨げる障害物であったりと様々ありますが、これらの障害を除去する動作として融雪が行われます。

融雪は雪を解かして水に変え、雨と同等の処理を行えるようにすることを指し、状況や目的によって使い分けられます。

融雪の基本は雪の温度を融点以上にするということであり、これには何らかの動作を伴う必要があります。

その動作は、雪の持つ融点にまで雪に熱を与える動作と、雪の融点を低下させる動作の二つに大きく分けられます。次は装置についてご説明していきます。

■融雪装置

融雪装置はいってもたくさん種類があります。

今回はその中の一つ消雪パイプをご紹介します。

消雪パイプは、道路に埋め込んだパイプから路上に設置したノズルを通して路面へ地下水を散布する融雪装置です。

道路の両端に一定の間隔で設置されていて、高く水を撒くのではなく横に水が湧き出るようになっています。

このタイプが設置されている道路は両端が高くなっており中央付近が最も低くなっています。中央付近に排水溝が設置されそこに水が流れ込む仕組みです。

消雪パイプにはシングル配管とダブル配管の二種類があります。

シングル配管は消雪パイプより枝管で直接水を消雪ノズルに送る方式であり、各消雪ノズルに調整ノズルが内蔵されています。

ダブル配管は送水用の太いパイプと散水用の細いパイプを並列し、送水パイプから散水パイプへ、そして散水パイプから枝管を通し消雪ノズルに水を送る方式です。ダブル配管用の消雪ノズルには調整弁がなく、散水管の系統毎に調整弁をつけて調整できます。

系統ごとの消雪ノズルの散水が均等になり、各末端に清掃用ドレン口が必要となるため、ドレンの数が一路線で多くなってしまいます。

そして調整バルブに異常があると一系統で不具合が生じるため、この方式は減少傾向にあります。

今回は融雪についてご紹介させていただきました。参考になれば幸いです。